レズビアン官能小説長編「年の差レズビアン・ディープ・ラブ」(第15話)
「ねえ、もっと強く吸って欲しいの」
「んぁ……っ は、はぃ……」
筧乃亜はレズ専門のデリヘルで“ミユキ”という名の女性を指名して、自宅からほど近い高速道路沿いのラブホテルに呼んでいた。
ホテルの外観は古びた洋館といった印象で、建物の裏側に回ると昔ながらの緑色の垂れ幕がかかった駐車場の間口があった。
本当は小ぎれいなホテルがよかったが、出張型ヘルスを利用できる近場のラブホテルがここしか無かった。
乃亜はベンツを「No.5」の区画に乗り入れると、足早にすぐわきの鉄のドアからフロントに入った。
ほとんど空室の部屋の中から“ハロウィン”という部屋を選んでボタンを押した。
どの部屋もあまり大差はないように見えたが、室内写真のパネルが真新しかったため、リフォームしたばかりの小ぎれいな部屋を勝手に期待した。
部屋に入ると予想通りほとんどの家具や設備が真新しいものに取り換えられていて、清潔感が感じられた。
お店のプロフィールによると、“ミユキ”の特技はクンニで、その他の全オプションメニューにも対応可能とあって、年齢は27歳だった。
プロフィールのひと言メッセージには、特技のクンニをアピールする言葉が添えられていた。
“私の強めのクンニであなたの敏感クリを責めちゃいます”
乃亜はオプションメニューを迷ったが、利用時間3時間で、双頭ディルドと双頭アナルディルド、それにニップルローター、電マの玩具4つと、聖水プレイにアナル指入れ、ディープキス、それから“服従プラン”のオプションメニューを追加した。
服従プランは女の子が奴隷を演じ、服従スタイルで接してくれるようだった。
乃亜はMを自覚していたが、ミユキの容姿やプロフィールを見る限り、どう見ても自分のほうがSな気がして服従プランを追加してみた。
人気のオプションメニューに「恋人プラン」というのがあったが、乃亜の性にはまったく合いそうになかった。
電話から一時間ほどでミユキはやって来た。
同行スタッフは40代くらいの小柄な男で、誓約書のサインと料金先払いについての説明があった。
乃亜はその男の舐めるような目つきが気持ち悪かったが、言われるままにサインをし精算を済ませた。
男はミユキを室内に促すと、乃亜の胸元を凝視しながらドアを閉めた。
「ミユキです。ご指名ありがとうございます」
少しぎこちない印象だったが、これも服従プランの演出かなと思った。
和顔で乃亜よりひと回りほど小柄で、黒髪ロングにおだんごを作って容姿はスマホで見たままだった。どこにでもいる普通の女の子といった印象だった。
「フロントで飲み物注文するけど、ミユキは何が飲みたい? お腹が空いてるならお食事もどうぞ」