レズビアン官能小説長編「年の差レズビアン・ディープ・ラブ」(第45話)
「飲んで酔い醒まして帰るのも何だし、今夜はうちに泊まっていけば?」
「泊まってっていいの? 決定。じゃあ今夜は園花んち、お泊りで」
帰途の車内で、飲みパーティーの後のことを話していたら、話の成り行きで愛良が泊まっていくことになって、園花はうれしかった。愛良と夜を明かすのは初めてだし、帰る時刻を気にせずにのんびり過ごせる愛良との時間が楽しみだった。それに今夜は特別愛良の近くにいたかった。チャンスがあったら、愛良に好意があることを打ち明けてみようとも思った。愛良が自分をすんなり受け入れてくれるとは思っていないが、気持ちを伝えることは大切な気がした。
「愛良、どれにする?」
「グレープフルーツとレモン2つずつと、あとジントニック」
「じゃあ私はいつものcanチューハイ」
途中、愛良の自宅に寄ってお泊りグッズをゲットして、そのあと近所の酒屋さんでお酒とおつまみを調達した。おつまみはナッツの詰め合わせやチーズの盛り合わせ、ちくわ、豆腐、お菓子などなど適当に買って、あとはあり合わせで作ろうと思った。
「何か作るから、その間にシャワー浴びてきたら?」
「ありがとう。そうする」
「今日はドライブありがとう。運転お疲れさま、かんぱーい!」
「かんぱーい!」
リビングのソファテーブルに向かい合ってクッションに座って床で乾杯した。
愛良も手伝ってくれたおかげで、テーブルが一気にパーティーっぽくなった。サラダ、冷やしトマト、ベーコンチーズ、ちぢみ、それに愛良がクラッカーにトマトやチーズ、ハムをのせたり、ちくわにきゅうりを入れたり、チーズをお皿に盛り付けたりと色々手伝ってくれた。あとはナッツのミックスと落花生やお菓子を適当に開けて乾杯した。
愛良はお酒を飲むより食べる方が好きなようで、美味しそうに何でも口に運ぶ愛良の姿に園花は萌えた。そんな愛良を見ながら飲むお酒がまたおいしかった。
お酒が入ると、普段あまり身の上話をしない愛良が色々と話してくれた。
仕事はフリーランスでウェブ関連の仕事やデザインの仕事をしていて、クライアントから注文が入った時だけ打合せに出たり、仕事をしていて、数日仕事がないこともざらで、そういうときは家でPINTERESTというお気に入りのSNSでネットの写真をピンしたり、ドライブに出たりするらしかった。もともとあまり社交的じゃないから今の仕事が向いてるかもと愛良は笑った。
お酒が入った愛良の笑顔がまた一段と可愛かった。
「デザインってどういうことするの?」