官能小説(短編)/至高の一体感—— エッチな年上レズとルームシェア
「今日はおでん。からしか味噌か、好きな方を選んでどうぞ」
セミロングのウェーブがかった栗色の髪を揺らしながら佐紀が鍋を持ってやって来る。
「美味しそう。いただきます」
一か月前に出会い系サイトの掲示板で見つけた「女性限定・ルームシェア・即入居可・手ぶらOK/ワンルームだけど笑(♀32歳)」という書き込みの主が佐紀で、柚㮈(ゆな)より六つ年上のアフィリエイターである。
柚㮈は職探しの身でまだ家賃を入れられずにいたが、佐紀の好意で三か月間はタダでいいと言ってくれたため身を置かせてもらっている。
ゆで卵を取り皿に移しながら佐紀が笑顔で言った。
「おでんは手軽だし体温まるしおいしいよね」
アフィリエイターはパソコンに向かって黙々と記事を書き広告をぺたぺた貼って収益を見込む仕事らしく、合間の息抜きに散歩や買い物に出る程度で佐紀の活動拠点はほぼこの部屋にあった。
佐紀はちくわとゆで卵を柚㮈の取り皿に移しながらテレビに見入っている。
「味付けどう? いっぱい食べてね」
「おいしいです。ありがとうございます」
夜九時を過ぎていつも通りノートパソコンを閉じた佐紀がシャワーを浴びにバスルームに向かう。先にシャワーを終えた柚㮈はその後ろ姿を見送った。
佐紀は女性にしては長身で170センチ位と背が高く、メリハリあるラインで後ろ姿が格好いい。
パソコン仕事は大変そうだったが自宅にいながら生計を立て、それも中堅サラリーマン以上に稼ぐ佐紀は柚㮈の憧れの存在になりつつあった。
「ごめんね、ちょっとだけいい? どうしても溜まっちゃうの」
ただ佐紀はレズビアンでしかも性欲が強いようで多い時では日に三回もオナニーをする。
この家に身を寄せて最初の三日間は柚㮈への配慮のせいかそんな素振りは見られなかったが、四日目に佐紀が突然
「ごめんね、やっぱり我慢できない」
と言い出してすぐ隣でオナニーを始めた時にはびっくりした。
佐紀のオナニーはもっぱらレズビアンセックスの動画を観ながら開始され、その日の気分で電マやローターをトッピングしつつ柚㮈のすぐ横で激しく果てるというスタイルだった。
「佐紀さん、レズなんですね」
「うん、男には興味ないかな」
柚㮈はそのオナニーを手伝ったことがある。
以前、拘束電マ責めというアダルト動画を観ながらオナニーをする佐紀が電マを上手く固定できずに困っていたから柚㮈が手で持って逝かせてあげたことがあった。
「大丈夫です。気にしないで下さい。またアレなら手伝いますし」