レズビアン官能小説長編「年の差レズビアン・ディープ・ラブ」(第17話)
お手洗いで手を洗っていたら、突然亜沙美が背中に触れてきて、次の瞬間ブラジャーのホックを外された。
「ちょっと、こんなところで」
美智代が振り返る間もなく、亜沙美は背後からキャミソールをめくり上げると次の瞬間手を入れてきた。
「待って、まって。話が違うじゃない。手を洗って買い物するって」
「うん、でもその前に逝かせちゃう。美智代可愛いから」
「もういいよ。さっきしたし、今日はもう終わり」
「ノーパンのくせに」
亜沙美の言葉に、美智代は一瞬返す言葉を失った。
トイレの個室は扉を閉めてショーツを下す場所だった。
完全に個室だった。
ショーツを脱ぐと自然に陰部がさらされた。恥ずかしい部分を公の場で、誰にも咎められずにさらけ出せる場所が唯一トイレの個室だった。個室に入ると体が少し疼いた。
トイレの個室はショーツを脱いでいい場所だったから、混み合ってさえいなければ、成り行きでオナニーをしてもいい場所のように感じられた。だからこれまでに何度もオナニーをしてきた。
用を足しながら服の上から乳首の突起を探して指で撫でたり、クリトリスの包皮を剥いたり戻したりして弄ぶと自宅では味わえない、また異質の興奮を覚えた。店内放送や人の話し声、すぐ近くを通り過ぎる人の足音を聞きながら目を閉じて乳首やクリトリスを弄ると、露出オナニーをしているような錯覚に陥って激しく感じた。
美智代のお気に入りは洋式トイレより和式のトイレで、便座が無く、跨らなければならない姿勢に興奮した。スカートでパンストを穿いていない日は、陰部をさらけ出して足を大きく広げると、クリトリスを触らずにはいられなかった。またクリトリスを触ると膣に指を入れたくなったし、膣に指を入れると膣壁を撫で回しながらクリトリスを揉みくちゃにしたくなった。
和式のトイレでは必然的にオナニーの回数が増えたし、オナニーをするためにだけにパンストを脱ぎ、穿くのをやめることも多々あった。
「今から私が美智代のその大粒のクリトリス吸ってあげる」
「まって、話が違うでしょ。そんな次から次からできないって」
「じゃあ美智代のおまんこが濡れてたらしよ。濡れてなかったらまた次回。ね?」
「そ、そんな……」
美智代はスカートの裾を押さえたが、その手を亜沙美に強引に追いやられてスカートをたくし上げられた。
「濡れてるじゃん。ほら、まんこの割れ目から太ももにつながってる、粘液が。泡立ってるよ」
「やめよ、ほんとにおかしくなる。やめよ」
「濡れてるじゃない。思いっきり、ぬるぬるだよ?」
「亜沙美がノーパンにしたからでしょ?」
亜沙美は立ち上がると強引に唇を重ねてきた。美智代は拒んだが、両手で乳房をわしづかみにされ、人差し指で乳首をぐりぐりと弄られた。
「ああっ、ちょっとやめて」
「しーっ 静かにしずかに、人来ちゃう」
「いやん、もうやだやだ」
「仮性包茎の勃起デカクリ女」
「言わないでよ、もうやめよ、逝きたくない」
「待ってまって、だめなの、お願いっ」
ふいに足音が聞こえて口をつぐんだ。パンプスのヒールがタイルを叩く音だった。亜沙美はひと足先に気づいた様子で、人差し指を立てて口をつぐむように目で合図した。