レズビアン官能小説長編「年の差レズビアン・ディープ・ラブ」(第25話)
亜沙美は少し驚いたような表情を見せていたが、美智代はかまわず唾液を含ませた舌でその唇にぐるっと一周舐めまわして、ほほ笑みかけた。少し熱っぽいのが分かった。
「ねえ亜沙美、もっと知り合いたいの。時間あるでしょう?」
「うち単身赴任中だから家は誰もいないし時間はあるけど、どうしたのよ?」
「じゃあ、エッチなこといっぱいしよ。話したり触り合ったり」
「どうしたの、急に。火がついちゃった感じ? ていうか美智代、顔赤いよ」
肩の力を抜いてリラックスすると、途端にいやらしい息がこぼれた。美智代は普段のオナニーの息づかいをそのまま亜沙美に聞かせた。オナニーの時の息づかいは、愛良以外誰にも聞かせたことはなかった。愛良はのどを震わせるようないやらしい声だと言っていた。クリトリスに残る淫らな唇や舌づかいの余韻に浸りながら亜沙美の唇を見つめていると、ゾクゾクするような興奮を覚えた。
「凄くいやらしい気分、ねえ私、変態かも知れない。疼いてうずいて仕方がないかも」
たった今逝ったばかりなのに、体の“疼き”はおさまるどころかむしろ加熱し続けているように思えた。それにありのままをすべてをさらけ出して、亜沙美に自分がどれほど淫乱で卑猥な女かを知られたいという衝動にも駆られていた。
「何がしたいの?」
「今度は私が逝かせたいの。触りたい」
「え、ここで?」
「うん、すぐにしたいの。脱いで、脱いで」
「どうしよう。え、ここで?」
美智代は亜沙美のジーパンに手をかけてファスナーを下げ、ボタンを外してすぐに脱がせた。亜沙美はジーパンを脱ぐと、ドアの荷物かけに引っかけてこっちを向いたが、美智代は手でショーツも脱ぐように促し、上も全部脱ぐように耳元でささやいた。
「私、逝けるかな」
「逝かせてあげる。気持ちよくしてあげる。お尻は指だと強すぎる感じ?」
「あ、あれね……恥ずかしいから、ね、忘れてね」
「忘れない。亜沙美は肛門に体重をかけると逝くんでしょ?指とショーツどっちがいい?好きな方してあげる」
「え、どうしたの、美智代」
「ねえ、早く。どっちがいい? 指でもショーツでもしてあげる」
「指、より……、ショーツ、かな。指だと強すぎるかも」
「じゃあショーツ貸して」
美智代はスカートをたくし上げて便座に座ると、亜沙美に太ももの上に向かい合わせにまたがるように手で示した。亜沙美は少し戸惑っている様子だったが、美智代が手を引くとすぐにまたがってきた。全裸の亜沙美が自分のすぐ目の前に向かい合わせにいる状況に、美智代は思わず息を飲んだ。もの凄く興奮した。
亜沙美は観念した様子で、開き直ったように少し笑顔になって、両手で髪をかき上げながら深呼吸をした。亜沙美は切れ長の目でにこっと笑うと舌なめずりをして見せ、上から覆うかぶさるようにキスをしてきた。美智代は亜沙美が見せた自信たっぷりの表情に、自分がリードできるような女ではないなと思いながらその唇に身をゆだねた。
「美智代、私さ、声でちゃうかも。我慢できないかも」