レズビアン官能小説長編「年の差レズビアン・ディープ・ラブ」(第58話)
彩佳には事前に火曜日と木曜日が休みだと伝えてあった。
彩佳とは親子ほど年齢が離れていたが、由美子がそれについて考えをめぐらせたのはわずか数日で、店舗でいやらしいマッサージを受けた夜には、彩佳が言うようにセフレとして割り切れていた。
理由は、彩佳が自分に好意を抱いてくれたことと、エリーゼの商品をいくつも購入してくれていること、気づくと溜まっている家庭内の鬱憤や仕事のストレス、悩みなどを何でも親身になって聞いてくれたこと、それに体をかけめぐる卑猥な性感にまた体が目覚めてしまったことなどがあった。
でも一番の理由は女として扱われることだった。
彩佳は同じ女性だったが、何度もきれいだと褒めてくれるし、うっとりとした目で見つめてくる眼差しに年がいもなくドキッとした。
それにまるで女性の体を知り尽くしているかのような優しい愛撫や、マッサージという名のレズビアンセックスに、体の芯から女性に目覚める瞬間を何度も味わわされた。
夫とのセックスにまるで興味がなくなってから、すぐに一人でするオナニーにも冷めてしまっていたが、彩佳と会って、指示され強いられながらするオナニーは気持ちがいいことを知った。
それを彩佳に伝えると、ショーツを脱ぐたびにクリトリスを触るように強いられ、トイレや入浴、着替えのたびにこっそり触って何度も感じた。
オナニーを再開した直後はくすぐったいのと敏感過ぎて痛くなる感覚の方が強かったが、日に何度も触っているうちに以前のようにじっくりと触れるようになったし、クリトリスがまた硬く勃起するようになってその変化にも興奮を覚えた。
エリーゼのパーテーションの奥で彩佳と戯れた日、彩佳はディルドをくれたが、それをしまう場所と使える機会がなさそうな気がして、彩佳に持っていて欲しいと伝えてあの日は返した。
その彩佳から由美子が仕事の非番である今日、会いたいと言われて、彩佳の家に向かっていた。
毎日クリトリスを触っているせいで最近濡れやすくなっていて、すでに体がひどく疼き始めているのが分かった。物凄くいやらしい気分だった。
正直、向かうべきかやっぱりやめようかと直前まで何度も葛藤したが、乳房をたっぷりと弄られながら、まるで本物のペニスのようなデイルドで突かれる感覚を味わってしまうと、背徳感や倫理観よりスリルや興奮、性への興味の方が勝ったし、彩佳にそれが自然なことだと言われるとそんな気がした。
少なくとも妻がいながら外で見ず知らずの女と何度も遊び呆けてきた夫に比べたら、客である彩佳と体を重ねる方が健全な気がした。
赤の他人の裸の写真をシステム手帳に入れて仕事に向かう夫より正常に思えた。それに夫に見つかっても、お互い様だと言える権利はあるような気がした。