レズビアン官能小説長編「年の差レズビアン・ディープ・ラブ」(第6話)
玄関のドアを開けると家の中は静まり返っていた。美智代はふっとため息をついて、すぐに脱衣所に向かった。
バッグの袋から脱いだショーツとパンストを出して洗濯機に放り込んだ。ディルドは洗面台のシンクの中に置き、スカートをたくし上げようとして、思い直してスカート脱ぐとハンガーにかけた。
内ももを撫でると濡れて乾いた分泌物の手触りがあった。
肛門に入ったままのアナルプラグを指で弄りながら、美智代はもう一回オナニーをしようか迷った。
目を閉じるとフロントガラス越しに見た光景がよみがえってきた。
店舗の出入口から50代くらいの男性が袋を持って出てきて、こちらに向かって歩いてきたとき、美智代はその男性をじっと見つめながらクリトリスを触っていた。男性はうつむき加減で美智代の車の方に歩いてきたが、ふいに何かを思い出したように向きを変えた。
美智代は男性が接近してくることを期待したが、店舗出入口の方へ引き返すのだと知って少しがっかりした。せめて男性のお尻を見つめながらクリトリスを触ろうと思ったが、その直後、また男性は思い直したように向きを変えて、こちらに近づいてくるのが見えた。美智代は再び興奮して指先に力が入った。
クリトリスはすぐに勃起して、膣がぎゅっと収縮するのが分かった。
“いや、本当にこっちに来ないで……クリトリス触ってるのに……”
男性の足取りに迷いはなく、今度は真っすぐ美智代の車の方へぐんぐん接近してきた。
美智代はこのままクリトリスを触り続けようか、いっそうのことバッグからディルド取り出してバレないように膣に入れてしまおうか、それとも脱いだショーツを見える位置において、男性の反応をうかがいながらクリトリスを弄ろうか迷った。葛藤している間にも男性はどんどん迫って来た。
それから美智代はクリトリスの包皮を根元まで剥いて、むき出しのクリトリスをしごくように指先で撫で続けようと決めた。決して指を止めないこと、逝ってもシゴき続けることをルールとして課した。
出来るだけいっぱいに足を広げてクリトリスを丸出しにしたかったが、ドアとシフトレバーが邪魔をして思うように足が開けずもどかしかった。
美智代はシートに少し浅めに座り直して、満たされない分を補おうとバッグから脱いだショーツを取り出すと、意を決してハンドルの上にかけた。美智代は迫りくる男性の姿とハンドルにかけたショーツを交互に見つめながら、半剥けのクリトリスを夢中で擦り続けた。
“あ……あ……あ……、いぃ……はぁはあ、はぁ……”