そう言うと由美子は彩佳に腕を上げるように促した。
彩佳は伏目がちに顔を左に背けて、少し大げさにいやらしい吐息をついて見せた。ひんやりとしたメジャーが乳房のすぐ横をかすめて体がビクッと震えた。由美子の手がぐるっと背中まで回ってきて距離が一気に縮まると、まるで由美子に抱かれているような気がしてそのまま身を委ねた。それから一周したメジャーが戻ってきて乳首の上にかかるとき、由美子が敏感な乳首の尖端を指でいやらしく撫でたような気がして思わず変な声が洩れた。
「す、すみません」
さすがにやり過ぎたと思って彩佳は謝ったが、由美子は満面の笑みを浮かべながら
「ごめんなさいね。若いっていいわね」
と言ってくれた。
一瞬われに返った彩佳だったが、由美子の反応に安堵すると、今度は受け入れられたような気がして体が疼き始めるのが分かった。
それからすぐに太ももの付け根にひんやりとした感覚を覚えて、軽く鳥肌が立った。
アンダーバストを測る前に由美子はわずかに体を離したが、彩佳はその分体を寄せた。それから由美子の手が背中に回ってくる瞬間を見計らって、両方の乳首を由美子のブラウスに押し付けた。乳首の尖端に卑猥な刺激が走ってすぐに硬くなるのが分かった。
メジャーがウエストに回るときには、ヒップの採寸が待ちきれずにもどかしさを覚えた。
「じゃあ次はヒップを測りますね」
彩佳は自分がもうかすかな理性だけで何とかもち堪えている状態だとわかっていた。
気づけば片ひざを床についてしゃがみ込む由美子を見下ろしながら、膣をぎゅんぎゅんと締めつける自分がいた。
割れ目を晒したくて永久脱毛したつるつるの大陰唇、肥大し過ぎて割れ目から大きくはみ出た分厚い小陰唇、包茎気味でしかも大粒過ぎて割れ目に隠せないクリトリス。彩佳は膣を締めつけるたびに卑猥な大粒のクリトリスが上下に揺れ動くのを知っていた。そのすべてを由美子の顔の前に晒して、見られていると思うと強烈に鳥肌が立った。
メジャーがお尻を一周ぐるっと回る間、由美子は彩佳の陰部に三度、目をやったのが分かった。採寸を終えた由美子はその場でシートを記入していたが、彩佳は衝動を抑えられなくなって陰部を軽く弄りながら由美子にそっとささやいた。
「興奮しちゃって、こんなになってて……、ごめんなさい」
由美子はちょっと驚いたような表情で顔を上げて、彩佳に返した。
「いえいえ、まだお若いから」
由美子は笑顔だったが、さっきとはまた違う表情を見せていた。
ふいにカーテンの向こう側でドアベルが鳴って、それから綾子の声が聞こえた。
「いらっしゃいませ。あ、どうも」
由美子は彩佳に軽く会釈をすると、それからすぐに試着室から出て行った。
試着室に一人取り残された彩佳は、陰部から太ももにまで伝った愛液をティッシュで拭ってから、鏡の前で包茎気味のクリトリスを根元まで剥いてしばし余韻に浸った。