エリーゼ/レズビアン・彩佳

年の差レズビアン長編

 由美子は彩佳がとった距離感のままヒップの採寸を始めた。彩佳は由美子の表情を見つめながら、もっと近づけばよかったと思った。こんなことならノーパンで来てもよかったかなとも思ったりした。

 ほどなくして綾子がショコラのショーツを2枚持ってやって来た。

「中谷さん、Mサイズでいいみたい」

 由美子はそう言って、Mサイズのショーツだけに手をかけた。

「あの、せっかくなので、ブラとショーツをセットで頂きたいんです」

 由美子の言葉をさえぎるように、彩佳は少し強い口調で言った。それから由美子に無言で小さく手招きして見せ、ささやくように続けた。

「いっしょに入ってもらって、中で裸でもう一度、採寸していただけますか」

 由美子は一瞬真顔になって、それから笑顔で頷いた。

 彩佳は何か収穫が欲しいと思った。それに由美子の巧みな話術に魅せられてしまって“下見”が済んでいないことに気づいたし、筋書には無いものの、軽く満たしてから帰りたいと思った。

“ねえ、由美子さん。由美子さんに私、知られたいの……”

 由美子がパンプスを脱いで試着室に入ってきた。

 彩佳はカーテンを閉めようとする由美子に体を寄せて、先にカーテンを閉めた。もう濡れてるのが分かった。というより今まさに分泌していて、卑猥なぬめりが広がっている感じが分かった。

 彩佳は下心を悟られないように顔を伏せてブラジャー取ってかごに入れ、それからショーツを脱いで手早く裏返すと、クロッチがよく見えるように広げてブラジャーの上に乗せた。

 変な汚れはなかったが、かわりに馬鹿みたいに濡れていた。照明の明かりと鏡のせいで、クロッチにのった半透明の粘液層がぬらぬらと卑猥に光っていた。

“いや、知られてしまう……”

 由美子も見ていた。完全に見られたのが分かった。見せつけるように広げて置いたショーツを由美子は2、3秒は見ていた。

“今見てたよね、見ないで……もっとガン見して……”

 とめどなく溢れ出てくる粘液が床に垂れてしまわないかと想像して、彩佳は激しくむらっとした。

 真っ白のシフォンブラウスにグレーのジャケットとフレアスカートに身を包んだ由美子を前に、自分は全裸で立っているというシチュエーションが彩佳をたまらなく興奮させた。

 彩佳は由美子の艶やかな黒髪のショートボブに顔を寄せて耳たぶを唇でなぞりながら、背中に手を回してぐっと引き寄せたかった。

 パールのついたロングネックレスが張り出した胸の上で品のあるひかえめな輝きをみせていたが、彩佳はそんな由美子の耳元に息を吹きかけながら、ふいに“まんこ舐めさせて……”とつぶやいたらどんな顔をするだろうと想像した。

 鏡をのぞくと変態アヤカがいたずらな笑みを浮かべ、口を半開きにして唇を舌でなぞっているのが見えた。あと少し体を寄せれば由美子の息や体温が感じられそうな気がして気持ちが高ぶった。彩佳は鏡を右にして、脱いだショーツがつねに由美子の視界に入るように向き合うと、卑猥なぬめりを帯びたショーツに手を伸ばして、クロッチの縁を指で摘まみ上げながら濡れを確認するかのような素振りをして見せた。

 由美子ならすべてを受け入れてくれるような気がした。

「じゃあまずトップバストから測りますね」

タイトルとURLをコピーしました